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心を整えたいとき、まず体から

11 分前
読了時間: 7分

先日、豊川市保健センターで開催された、

令和8年度 精神保健事業「心を整えるセルフケア教室」で、

ヨガの時間を担当させていただきました。

この教室でヨガを担当するのは、今回で4回目になります。

前半の1時間は、臨床心理士・公認心理師の先生による座学。

「心の健康とは?」

「心の強さとは?」

「心の健康を保つためには?」


といったお話を聞き、その内容を受けて、

後半は私がヨガや背骨を動かすワークを通して、

実際に「体から整えるセルフケア」を体験していただきました。


心の健康を考える前に、まず「体の健康」


今回、先生のお話の中で、私自身とても心に残ったことがあります。

それは、


心の健康を考えるためにも、まず体の健康が大切だということ。


心と体は別々ではなく、お互いに影響し合っています。

これは「心身相関」と呼ばれる考え方です。

ヨガやピラティスでも「心と体を整える」という言葉をよく使います。

でも、若い頃の私は「心と体はつながっている」と聞いても、

今ほど実感を持って理解していなかったように思います。

実は、心と体のつながりについては中学校の保健体育でも学びます。

その頃にはピンとこなかったことも、

大人になり、仕事や家庭でストレスを感じたり、

40代・50代になって体調の変化を感じたり、更年期を迎えたりすると、

「心と体って、本当につながっているんだな」

と実感する場面が増えてきます。

疲れていると気持ちに余裕がなくなる。

ストレスが続くと、肩や首に力が入りやすくなる。

反対に、ゆっくり体を動かしたり、呼吸が楽になったりすると、

気持ちまで少し軽くなる。

だからこそ、心を整えたいときにも、

体からのアプローチを選択肢のひとつとして知ってほしいと思っています。


「強い体」=筋肉がたくさんある体?


もうひとつ、今回とても印象に残ったお話がありました。

先生が見せてくださったのは、2枚の木の写真。

ひとつは、太くて立派な大木。

もうひとつは、風に揺れる柳の木。

一見すると、大きくて太い木のほうが「強い」と感じます。

でも先生がお話しされたのは、


「大きい=強い、ではない。強いということは、折れないこと」


ということでした。

その話を聞きながら、私はずっと「人の体」に置き換えて考えていました。

では、強い体とは、どんな体だろう?

筋肉がたくさんあること?

重いものを持てること?

難しいヨガのポーズができること?


もちろん、筋力は50代以降の体づくりでもとても大切です。

ただ、筋肉を鍛えることだけが「強い体」ではありません。

私が普段、豊川市のスタジオでヨガやピラティスをお伝えするときに大切にしているのは、


必要なところは支えられ、必要なところはしなやかに動ける体をつくること。


柳の木のように、動きに合わせてしなやかに変化できる。

そんな「しなやかな強さ」も、年齢を重ねていく体には必要だと考えています。


50代から大切にしたい「背骨のしなやかさ」


そのために私が大切にしていることのひとつが、背骨の動きです。

私たちは日常生活の中で、想像以上に背骨を使っています。

振り返る。

手を伸ばす。

起き上がる。

歩く。

しゃがむ。

物を取る。


どれも特別な運動ではありません。

でも、こうした日常動作を快適に行うためには、

体のいろいろな部分が協調して動く必要があります。

年齢を重ねても快適に動ける体をつくるために必要なのは、

ただ筋肉を固く強くすることだけではなく、


背骨をはじめ、動くべきところがしなやかに動けること。


そして、その動きを支える筋力があること。

私はその両方が大切だと考えています。


ヨガのポーズをする前に、

背骨をゆっくり動かしました


今回、「ヨガの教室」と聞いて参加された皆さんは、

よく目にするヨガのポーズをイメージされていたかもしれません。

もちろん、そうしたヨガを行うこともできます。

でも、前半の先生のお話を聞きながら、


「今日はヨガのポーズを完成させることよりも、自分の体を感じてもらう時間にしたい」

と思いました。


そこで今回は、いきなりヨガのポーズをとるのではなく、

まず背骨をゆるやかに動かすところから始めました。

内容としては、私のスタジオで行っている

「背骨調律〜眠れるからだづくり〜」のクラスで取り入れているようなワークです。


大きく動かなくてもいい。

体が硬くてもいい。

ヨガやピラティスが初めてでも大丈夫。

自分の呼吸や背骨の動きを感じながら、今の自分にできる範囲でゆっくり動いていく。

これも、自分自身の心と体を大切にするセルフケアのひとつです。


更年期や50代の「なんとなく不調」

にも、体から目を向けてみる


40代・50代、更年期の時期は、これまでとは違う心や体の変化を感じる方も少なくありません。

「以前より疲れやすくなった」

「なんとなく体が重い」

「肩や腰が気になる」

「眠ってもスッキリしない」

「気持ちに余裕がなくなった」

そんなとき、私たちは

「もっと運動しなきゃ」

「もっと頑張らなきゃ」と考えがちです。


でも、いきなり頑張る運動を始めることだけが方法ではありません。

まず自分の体が今どんな状態なのかを感じてみる。

背骨をゆっくり動かしてみる。

呼吸を感じてみる。

そこからヨガやピラティスなどの運動へつなげていく。

私が普段のレッスンで大切にしている、


「整える → 動く → 続ける」


という体づくりです。


心が疲れているときこそ

「体から」という選択肢を


「心を整えよう」とすると、つい心そのものを何とかしようとしてしまいます。

前向きに考えよう。気持ちを切り替えよう。ストレスをためないようにしよう。

でも、それが難しい日もあります。

そんなときには、


心を直接どうにかしようとするのではなく、まず体から整えてみる。


そんな方法があってもいいのではないでしょうか。

背骨をゆっくり動かす。

少し歩く。

呼吸を感じる。

気持ちよく体を伸ばす。

体を動かすことで、呼吸や気分に変化を感じることもあります。

ヨガやピラティスは、難しいポーズを完成させたり、

体を鍛えたりすることだけが目的ではありません。

自分の体に気づき、今の状態に合わせて動いていく。

それを積み重ねることも、心と体の両方を大切にすること

につながっていくと私は考えています。


豊川市で、

50代からの

「しなやかに動ける体づくり」を


今回の「心を整えるセルフケア教室」は、

私自身にとっても、普段ヨガやピラティスを通してお伝えしていることを

改めて考える機会になりました。

強い体とは、ただ硬く、力強い体ではなく、


柳のように、しなやかに動ける体。


そして心も体も、ずっと同じ状態でいる必要はありません。

揺れたり、疲れたり、ときには調子を崩したりしながら、

それでもまた自分の状態に戻ってこられる。

年齢を重ねるほど、そんな「しなやかな強さ」

を育てていくことが大切なのではないでしょうか。


私の豊川市のスタジオでは、ヨガ・ピラティスだけでなく、

背骨や骨格の状態にも目を向けながら、

50代以降の女性が無理なく続けられる体づくりをお伝えしています。

目指しているのは、ただ運動ができる体ではありません。

旅行に行く。仕事を続ける。趣味を楽しむ。行きたい場所へ自分の足で行く。

そんな毎日の「やりたい」を、年齢を理由に諦めなくていい体を育てること。


整える。動く。そして、続ける。


心の余裕がなくなったとき。

更年期や年齢による体の変化を感じたとき。

何か運動を始めたいけれど、何から始めたらいいのかわからないとき。

「まず、体から整えてみよう」

という選択肢を思い出していただけたらうれしいです。


今回このような機会をいただいた豊川市保健センターの皆さま、

ご一緒させていただいた先生、

そしてご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

 
 
 

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